不動産仲介業の開業におすすめの会計ソフト5選|導入のポイントと選び方も解説

不動産仲介業の開業におすすめの会計ソフト5選|導入のポイントと選び方も解説

不動産仲介業で開業する際、物件管理や契約書作成と並んで欠かせないのが「会計ソフトの導入」です。

とくに個人事業主としてスタートする場合でも、帳簿管理・確定申告・経費精算などを効率よく行える環境を整えておくことは必須です。

本記事では、不動産仲介業におすすめの会計ソフトを厳選して5つ紹介するとともに、導入時に押さえるべき選び方のポイントや注意点をわかりやすく解説します。

不動産仲介業における会計ソフトの役割とは?

不動産業では以下のような日常業務が発生します。

  • 仲介手数料や広告料などの売上管理
  • 交通費・接待費・通信費などの経費処理
  • オーナーへの入金・支払いの記録
  • 売上の月次管理とキャッシュフロー分析
  • 青色申告や法人税・消費税の申告書類作成

これらをエクセルなどで手作業管理するのは非効率かつリスクが高いため、会計ソフトの導入が必須です。

不動産仲介会社が会計ソフトを選ぶ際の5つのポイント

  1. 不動産業にも対応した勘定科目設定が可能か
  2. クラウド型かインストール型か
  3. 銀行・クレカ連携があるか
  4. 税理士との共有が簡単か
  5. 導入コストとサポート体制

1. 不動産業にも対応した勘定科目設定が可能か

仲介手数料や敷金・礼金など、不動産業特有の取引に対応していることが重要です。

2. クラウド型かインストール型か

クラウド型はインターネット環境があればどこでも使え、バックアップ不要・アップデート不要・スマホ連携可といったメリットがあります。

3. 銀行・クレカ連携があるか

銀行口座やクレジットカード明細を自動取り込みできる機能があれば、記帳作業が大幅に軽減されます。

4. 税理士との共有が簡単か

税理士に確定申告や月次チェックを依頼する場合、閲覧権限の付与やデータ連携がしやすいソフトを選ぶと安心です。

5. 導入コストとサポート体制

月額利用料や年額プランの有無、チャットや電話サポートの有無も選定時の比較ポイントです。

不動産仲介業におすすめの会計ソフト5選

以下は、開業初期の不動産仲介業者にも使いやすく、コストパフォーマンスや操作性に優れた会計ソフトの厳選リストです。

1. freee会計(フリー)

  • クラウド型/個人・法人両対応
  • 簿記の知識がなくても直感的に操作可能
  • 銀行・クレカ・POSレジとの自動連携
  • スマホアプリでの領収書管理も可能
  • 税理士との共有もスムーズ

こんな方におすすめ: ITが苦手な方、はじめての開業で何から始めていいか分からない方

2. マネーフォワード クラウド会計

  • クラウド型/多機能で業種対応も柔軟
  • 不動産業に適した勘定科目が豊富
  • 複数の口座・カードとの連携スピードが速い
  • 見積書・請求書の発行にも対応
  • 税理士とのデータ連携実績も豊富

こんな方におすすめ: 複数事業や法人化を視野に入れている方、実務効率化を重視する方

3. 弥生会計 オンライン

  • クラウド型・インストール型の両方を提供
  • 青色申告対応(65万円控除に対応)
  • 電子帳簿保存法にも準拠
  • 利用者数が多く、安心感が高い
  • 税理士との共有もしやすい

こんな方におすすめ: 青色申告をしっかり行いたい方、長く使い続けられるソフトを探している方

4. A-SaaS(エーサース)

  • 税理士事務所向けに開発されたクラウド会計
  • 税理士とリアルタイムで同じデータを共有可能
  • 顧問税理士と密接に連携した運用が前提
  • インターフェースはやや専門的

こんな方におすすめ: 顧問税理士との共同作業を重視する方、法人で本格的な経理体制を構築したい方

5. やよいの白色申告オンライン(無料)

  • 無料で使えるクラウド型会計ソフト
  • 必要最低限の帳簿管理に対応
  • スマホ操作やレシート読み取りにも対応
  • サポートは有料だが、記帳中心なら十分

こんな方におすすめ: まずは出費を抑えて試したい方、副業として不動産業を始める方

会計ソフト導入時に気をつけること

ソフト変更はなるべく避ける

一度導入して取引を記録し始めると、別ソフトへの乗り換えが面倒になるため、最初の選定は慎重に

税理士との連携を前提にするなら相談してから選ぶ

税理士が使い慣れていないソフトを選ぶと、データ共有や作業工数に支障が出ることがあります。
すでに税理士が決まっている場合は、対応ソフトを確認しておくのがベストです。

レシート・領収書の保管は電子化も検討

2024年の電子帳簿保存法改正により、スキャナ保存やクラウド保管が必要なケースも。
会計ソフトがこれに対応しているかも確認しておきましょう。

まとめ|開業と同時に会計ソフト導入で業務を効率化

不動産仲介業を開業する際、「会計処理の負担を減らすこと」も経営成功の鍵となります。
物件営業や顧客対応に集中するためにも、早い段階で自分に合った会計ソフトを導入しておくことをおすすめします。

【おすすめ会計ソフトまとめ】

ソフト名特徴タイプ月額目安
freee会計簿記不要、スマホ対応◎クラウド型約1,500円〜
マネーフォワード不動産業対応◎、連携機能が充実クラウド型約1,280円〜
弥生会計オンライン青色申告◎、実績多数両対応約1,000円〜
A-SaaS税理士向け、共有前提クラウド型税理士契約により変動
やよいの白色申告無料、最低限で十分クラウド型無料

自社の規模・業務内容・会計知識レベルに合わせて、最適なソフトを選び、経理ストレスの少ない体制で不動産業をスタートさせましょう。

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